そけいヘルニアを知る

ヘルニアとは「飛び出す」という意味  

ヘルニアの語源は、ラテン語で「飛び出す」という意味です。
鼠径ヘルニアは太もものつけねから身体の中の小腸などの組織が出てくる病気です。
同じように背骨の間にありクッションのような働きをしている椎間板が出てくる病気が「椎間板ヘルニア」、おへそから下腹の中の組織が出てくる病気を「へそヘルニア」(いわゆる、でべそ)といいます。

鼠径ヘルニアになる理由(ワケ)は?  

太もものつけね(足のつけね)の部分を「鼠径部」といいます。鼠径部は腹圧や足の運動に耐えるために、筋肉や筋膜が重なった複雑な構造になっています。

ここに鼠径管という直径が1cmぐらいのトンネルがあります。このトンネルが男性では精子を運ぶ精管や精巣に行く血管、女性では子宮を固定するじん帯の通り道となっています。このトンネルの入り口やその周囲の筋肉や筋膜が弱くなり、お腹の中の組織が外に出てくることで鼠径ヘルニアが発病するわけです。男性の場合、このトンネルが太いため鼠径ヘルニアになりやすいといわれています。

鼠径ヘルニアの病態

腹膜前くう/皮膚/筋肉/腹膜/小腸・大腸

カントンになった鼠径ヘルニア

"飛び出る"場所で3つのタイプ  

鼠径ヘルニアはお腹の中の組織が出てくる場所(穴)の違いで、3つのタイプに分かれます。

鼠径管のトンネルの隙間から出てくるタイプが鼠径ヘルニアで一番多い「外鼠径ヘルニア」です。

鼠径管を通らず筋肉層の切れ目から出てくるタイプが「内鼠径ヘルニア」で高齢者に多くみられます。

鼠径管より少し足よりにある大たい管と呼ばれるトンネルから出てくるタイプが「大腿ヘルニア」で、中年以降の女性に多くみられます。大たいヘルニアの発生率は少ないですが、カントンになる可能性が高いといわれています。

鼠径ヘルニアの3つのタイプ

外鼠径ヘルニア
一番多い/男性に多い
内鼠径ヘルニア
高齢者に多い/男性に多い
大たいヘルニア
比較的少ない/女性に多い/カントンになる可能性が高い

外鼠径ヘルニア/内鼠径ヘルニア/大たいヘルニア

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